時価総額とは?変動する要因や調べ方についてわかりやすく解説

時価総額とは、企業の価値を客観的に評価する際に用いられる指標です。本記事では時価総額とはどういった指標なのか、変動する要因や簡単に調べる方法についてわかりやすく解説します。



目次[非表示]

  1. 時価総額とは
  2. 時価総額が変動する要因
  3. 時価総額は何に利用できる?
  4. 時価総額を調べる方法
  5. まとめ

時価総額とは

時価総額は、主に企業の価値を客観的に評価するための指標として用いられていますが、就職や転職する際にも有効に活用できるというのはご存知でしょうか?

まずはそんな時価総額について詳しく見ていきましょう。

企業の価値を客観的に評価するための指標

時価総額とは、企業の価値を客観的に表している指標のことです。一般的に時価総額が大きければ大きいほど、その企業の社会的価値は高いと判断されています。

また時価総額は、その会社を丸ごと買収するために必要な金額を表している数字でもあります。
時価総額は「株価×発行済み株式数」で計算することが可能です。会社の株式は市場で取引されているため、極端なことを言えば、発行済みの株式を全て購入すれば、その会社を買収することができます。

つまり時価総額は企業の価値を客観的に表しているとともに、その会社につけられている値段も表しているのです。

時価総額が変動する要因

上述でも解説したように、時価総額は「株価×発行済み株式数」で計算することができます。もっとも企業の株価や発行済み株式数というのは、さまざまな要因で常に変動しています。

そこで企業の時価総額に影響を与える「時価総額が変動する主な4つの要因」について、以下で詳しく見ていきましょう。

企業の業績

企業の業績は、時価総額に大きな影響を与える要因の一つです。
特に事業の業績を公開する「決算発表」の前後では、多くの企業において時価総額が急激に変動しています。

なぜなら企業が発行している株式は、会社の利益の一部を株主に還元するためのものであり、会社の利益によって大きく左右されるためです。一般的な企業の多くは利益が大きければ大きいほど株価が上がり、利益が小さければ小さいほど株価は下がる傾向にあります。

純資産額の変化

企業の利益や業績に関連して、純資産額というのも時価総額に大きな影響を与える要因の一つです。

純資産額とは、会社の所有している資産から会社が抱えている負債を差し引いた金額のことを指します。負債が少なく純資産が大きければ大きいほど、企業の経営が安定していると言えるでしょう。

資産が多く経営が安定している企業の株価は上がりやすいため、それに伴い時価総額も増加していく傾向にあります。

投資家の期待

会社に対する投資家の期待というのも、企業の時価総額に大きな影響を与える要因の一つと言えます。

たとえば、企業の提供している商品やサービスが市場から大ヒットすると予想されている場合、その企業は大きな利益を生み出す可能性が高いです。
そのため投資家の企業に対する期待も高まり、企業の株価が上昇し時価総額も上がっていきます。

一方で炎上騒ぎが起きてしまったり、不祥事などで企業にとってマイナスなニュースが報道されてしまったりする場合、投資家の企業に対する期待はなくなり時価総額も下がってしまうのです。

発行株式数の変化

発行済み株式数の変化というのも、企業の時価総額に大きな影響を与える要因の一つです。
基本的に企業の時価総額は「株価×発行済み株式数」で計算されるため、企業が株式を発行すればするほど時価総額も上がっていきます。

ただし企業が新株発行して発行済み株式数を増やした場合、株価は下落する傾向にあります。これは発行済み株式数の総数が増えるため、1株当たりの利益が自然に低下してしまうことが原因です。

もっとも必ずしも株式数を増やすと株価が低下するわけではなく、企業として成長する見込みがあると期待されている場合には株価も上がり、時価総額も上昇していく可能性があります。

時価総額は何に利用できる?

時価総額は株式投資においてだけではなく、転職における会社選びにおいても重要な指標となります。
株式投資や転職における会社選びにおいて、時価総額の情報をどのように利用すればよいのか以下で詳しく見ていきましょう。

株式投資

株式投資においては、時価総額は重要な指標のうちの1つです。

企業の時価総額を見るだけで、その会社全体の社会における客観的な価値や信頼性というのがわかるからです。時価総額が高ければ高いほど、その会社の価値も高いと言えます。

時価総額が高く会社の価値も高い企業に投資すれば、将来的に大きなリターンを得られる可能性が高いです。そのため株式投資を行ううえでは、多くの人が企業の時価総額を必ず一度はチェックしています。

転職における会社選び

企業の時価総額は、転職における会社選びにおいても有効活用できる指標の一つです。
基本的に時価総額の大きい企業であれば、株式市場や社会からも高い評価を受けており、金融機関からの信用度も高いため資金調達がしやすくなります。

潤沢な資金のもと企業は優秀な人材を獲得できることはもちろんのこと、安定した給料を支払い、設備投資や事業拡大を積極的に進めることが可能です。

そのため時価総額が大きい会社の場合、転職する会社を探している人にとっても、働く環境や待遇面などが整っている可能性の高い会社であると入社前に判断することができます。
こういった理由から、企業の時価総額は転職における会社選びにおいても、必ず一度は確認しておきたい重要なポイントと言えるでしょう。

時価総額を調べる方法

時価総額を調べたい場合、次の2つの方法が挙げられます。

【時価総額を調べる方法】

・インターネットで時価総額を調べる

・経済誌で時価総額を調べる

実際に時価総額を調べる際にはどうすればよいのか、以下で詳しい手順や方法について見ていきましょう。

インターネットで時価総額を調べる

インターネットの検索エンジンや株式に関連したサイトなどでは、「会社名+時価総額」といったキーワードで検索することによって簡単に時価総額を調べられます。

また株価と発行済み株式数が公表されている上場企業の場合は、それぞれの数値を調べて掛け合わせることによって簡単に時価総額を計算することが可能です。

経済誌で時価総額を調べる

経済誌や企業の情報をまとめている雑誌などで、時価総額を調べることも可能です。経済誌には時価総額だけではなく、企業の業績予想や従業員の待遇などもまとめられている場合があるので、インターネット経由で時価総額を調べるよりも、転職先の企業研究をするうえではかなり役立つ場合もあるでしょう。

そのため転職における会社選びで時価総額を調べる場合は、インターネットと経済誌両方を使って調べると、その企業をさまざまな側面から知ることができるのでおすすめです。

まとめ

時価総額は企業の客観的価値を表している指標の一つです。株式投資において活用されている指標ですが、転職先の企業を調べる際にも有効に活用できる場合があります。

ただし転職する際には、その企業を時価総額だけではなくさまざまな視点から客観的に分析しなければなりません。時間のない中で企業研究をして自分に合った転職先を見つけるためには、転職エージェントを有効活用するのがおすすめです。

その中でもBNGパートナーズは、数多くの企業の経営陣と繋がりを有しており、転職するうえで必要な客観的な情報や効率的な対策についても熟知しています。

忙しい中でスムーズに転職活動を進めて成功をおさめるためにも、まずはBNGパートナーズに相談してみてはいかがでしょうか。