【コミューン株式会社】累計資金調達額24億円越えのスタートアップが語る求める人物像とは?

「コミュニティ」という言葉は、ビジネスシーンにおいても聞き慣れたものとなりました。しかし、その潜在的な力、そしてビジネスにおける真の価値を理解している人は、まだ多くありません。

あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくることを目指して、企業とユーザーのコミュニケーションを革新的に進化させるプロダクトを提供しているコミューン株式会社は、コミュニティという、まだ十分に活用されていない重要な産業領域に焦点を当て新たな価値の創造を目指しています。

累計資金調達額は24億円を超え、日本だけではなく世界にも事業展開を加速させています。
同社の共同創業者の一人であり、プロダクト開発を管掌してきた取締役の橋本氏と
People部で採用、組織開発などに取り組んでいる伊東氏へコミュニティにおける可能性や、事業成長を加速させる上で求められる人物像について、BNGパートナーズの執行役員・岡本勇一、コンサルタント・菅沼貫太が対談を通じて紐解いていきます。

お話を伺った方

コミューン株式会社 取締役
橋本 翔太氏

【PROFILE】
ストックホルム経済大学留学を経て、東京大学経済学部を卒業。
2014年にGoogle Japanに入社し、広告製品のマーケティング業務に従事。
2017年にGoogle米国本社に転籍し、広告製品の新規顧客ダイレクトマーケティングをリード。
退職後帰国し、企業コミュニティを軸としたユーザーエンゲージメント向上サービスを通じ企業とユーザーの間にある垣根を無くし、各ユーザーに最適な体験を提供できる社会を実現するべく、コミューン株式会社を共同創業。
 
コミューン株式会社 People部
伊東 敏氏

【PROFILE】
慶應大学大学院を修了後、Sansan 株式会社に入社。法人営業を 2 年ほど経験したのち、2015 年から人事部へ異動し、新卒採用や戦略人事を担当。2020 年9 月にLabBaseのカスタマーサクセス部のマネージャーとして転職。その後、corporate identity 刷新のPM や人事マネージャーとして人事領域全般も推進。2024年1月にコミューン株式会社へジョイン。現在、MBA取得のため立教大学大学院にも在学中。

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企業情報

コミューン株式会社
組織とひととのつながりを支えるプラットフォームをはじめ、コミュニティづくりからカスタマーサクセスに寄り添う支援まで、様々なプロダクトやサービスを展開。

事業内容

■コミュニティサクセスプラットフォーム Commune 
あらゆる組織とひとのコミュニケーションをなめらかにするコミュニティづくりを、立ち上げから活性化までトータルでサポート

■従業員/パートナー企業とのコミュニケーションを支援するコミュニティソリューション Commune for Work
社内/パートナーのコミュニケーションを活性化させ、さらなる事業成長へ繋げるソリューションを提供

■カスタマーサクセスマネジメントツール SuccessHub
契約情報や製品の利用データといった顧客情報の一元管理から各顧客の状況に応じた最適なアクションまでを一気通貫で支援し、効率的に収益最大化を実現

上記、プロダクトの他、コミュニティにおけるナレッジをデータとして捉え、プロダクトに転換していくことも重視しているため、コミュニティマネジメントを担う専門チームも設けている。

Vision

あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる

Team Values

-超本質主義 / あるべきにベットして、コトに向かう  
-チームコミューン / 背中を合わせ、チームで前進する  
-インテグリティ / 顧客、社会、自分に誠実な仕事をする

菅沼:貴社のTeam Valueですが、どのような経緯で作成されたのでしょうか。

橋本:私とCEOの高田、取締役の山本という3名の取締役で策定しました。
実は、現在はバージョン3なんです。バージョン1の時は3つ目が「インテグリティ」ではなく、「狂気 / 徹底的に徹底しよう」でした。当時は創業からまだ間もないタイミングで、従業員は10人もいませんでした。なので、「突き詰めてやっていこう」という意味を込めていたんです。

ただ、徐々に社員が増えて来て多様な人材を取り込んでいくことになってきた段階で、この狂気というワードのメッセージ性が強すぎて、私たちの意図とずれていってしまいました。
そこで、バージョン2では超本質主義とチームコミューンの二つに絞り込んでいたのですが、今年に入ってインテグリティを追加することにしました。

背景としては、「企業とユーザーが融け合う社会を実現する。」から「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」へと私たちのVisionを刷新したことがあります。

より社会に対して大きなインパクトを生み出していこうと考えた時に、改めて何が重要になるかを自分たちに問いかけ、導き出したのがこのインテグリティ=妥協なき一貫した誠実な仕事をしていくということです。

それは、お客様だけでなく、社会にもですし、自分自身に対しても同様です。
誠実な仕事をすることが根本として大事であり、今後Visionを実現していく上ではより重要になってくると考えました。

超本質主義とチームコミューン、インテグリティの3つを軸に、私たちのコミュニティという領域を世界へと広げていけると信じています。

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【事業の可能性】コミュニティは事業成長をどう加速させるのか?

岡本:御社を初めて知る方々に向けて、コミュニティの可能性について教えてください。

橋本:コミュニティは、まだ十分に活用されていない重要な産業領域であり、
売上、コンテンツ制作、商品開発、採用など、様々な側面で事業成長を加速させる力を持っています。

岡本:ユーザーとのコミュニケーション基盤を築くことで、事業の成長を促進できるということですね。

橋本:はい。事業成長のエンジンとなり得る大きな可能性を秘めていますが、一方で、同時に難しい領域でもあります。

現代においては、企業や組織は、お客様と共に価値を創造していく姿勢が求められ、実際に、それが上手くできている企業や組織が成長していますが、誰もが優先度高く取り組んでいるのかというと違います。

岡本:実際に、コミュニティの可能性を広げていく上で何が壁になるとお考えですか。

橋本:全てのCEOやCMOにとって、コミュニティは、コミュニケーション領域における優先事項のトップ3にまだ入りきれていません。顧客とのコミュニケーション強化策として、Webサイト構築、SNS運用、イベント運営、メルマガなどが例えば挙げられますが、コミュニティはこれらの選択肢に常には入り切れていないのが現状です。

岡本:グローバルで見たときはコミュニティはどのような位置づけなのでしょうか?

橋本:グローバルでは、より多様なコミュニティに関する職種や役職が設けられるなど、日本よりも注目されています。日本では、テレビCMなど、瞬間的な注目を集めることで認知度を高めることが一定できます。しかし、グローバルでは、言語や文化の違いから、より細やかな個別最適化が求められます。
そのため、ユーザー同士が繋がり、互いに紹介し合うようなコミュニティというコミュニケーション基盤が不可欠です。

世の中の認識を変えていくうえで必要な行動

岡本:今のコミュニティを広げていくというフェーズではどのようなことに注力されているのでしょうか。

橋本:まず、事業戦略の根本として、新しいソリューションとマーケットを創造していく必要があります。既存の枠にとらわれず、独自の考え方とスタンスを持って、「これが正解です」「これが世界をより良くする方法です」と提唱していく必要があります。
このようなビジョンを実現するためには、セルフドライブ能力を持ち、ゼロベースで物事を考え、推進できる人材が必要です。

もう一つは、プロダクトの強さと価値創造です。プロダクトに関わる人材には、高度なレベルと経験が求められます。

岡本:今後の展望について教えてください。

橋本:私たちが掲げるあらゆる組織とひとが融け合う未来をつくるというビジョンを実現するためには、コミュニティ以外にも様々な手段があります。
影響力を持つプロダクトやサービスを展開できる土壌は存在します。
組織は企業だけではなく、自治体、大学、教育機関など、人が集まる場所には必ずコミュニケーションが存在します。さらに、エリアも日本だけに限らず、グローバルに広がっています。このように、あらゆる人々が集まる場所に対して影響力を持つプロダクトやサービスを展開していく予定です。

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Value共感だけではない。コミューン社が候補者に求めている不変的な素質とは?

菅沼:御社では、どのような思考や価値観を持つ人材が活躍できると考えていますか?具体的に、どのような場面でその思考や価値観が重要になりますか?

伊東:職種やランクによって、問いかけ方やウェイトの置き方が変わってきますが、一貫して変わらないのは下記の点です。

・私たちのVisionに共感していただけるか
・それを”自らの手で”成し遂げていきたいかどうか

また、三つのValueを大事にしていく資質があるのか、あるいはそれらを大事にしてきたかを測るようにしています。

具体的な質問となると結構難しいですが、
・これまでの経歴やプロジェクト
・失敗経験
・意思決定軸

などを解きほぐしながら、三つのValueを持ち合わせているかどうかをチェックするようにしています。

もう一つ重要なポイントとしているのは、成長していけるかどうかです。

菅沼:そちらを重要なポイントとしている背景を教えていただけますか?

橋本:私たちの事業や仕事は常に変化していきます。
もちろん、本質的なメッセージは変わらないものの、言葉や内容、言い方は変わってくると思います。
なので、現時点の切り取りだけではなくて、今後の可能性や変化に対する姿勢も見ています。Valueにおいても同様です。
今満たしているかどうかだけではなくて今後、進化していけるのか、あるいはフィットしていけるよう自分自身を変えていけるのかといった辺りも、重要な要素になってきます。

菅沼:御社のValueにはすごくインパクトがあると感じています。それだけに、御社の選考に望まれる求職者の方々には、「会社が目指すべき目標に向かって本当にアクションできるのかどうかを素直に語った方が良い」とお伝えするようにしています。

橋本:そこを鑑みると、やはり
「自分自身が変化できるか、フィードバックを受け止めて自分で進化できるか」
というところがすごく問われます。

今までの経験やトラックレコードがどんなに素晴らしくても、それを切り売りするだけではなく、むしろレバレッジして当社のあるべき姿やCultureに沿って自分がさらに進化できるかどうかが求められると思います。

岡本:ありがとうございます。今後も御社の採用をご支援させてください。よろしくお願いします。

今回の聞き手

BNGパートナーズ 
スタートアップ事業部 部長・岡本勇一

BNGパートナーズにて、トップセールスを経験。部長としてスタートアップ事業を管掌する。
採用支援した経営幹部は1,000名以上となる。世に出回っていない独自のCxO案件も多数あり、ベンチャー・スタートアップ企業からの絶大なる信頼を得ている。
 
コンサルタント・菅沼貫太

年収700-1800万円を中心とした経営幹部、幹部候補をターゲットとした両面型のエージェントとして従事。
主にIT領域のベンチャー、スタートアップから上場企業まで幅広いクライアントに持つ。
担当案件はCXO/責任者クラス/部門長など。

 
BNGパートナーズは、ベンチャー企業やスタートアップのハイクラス人材に特化した転職サービスを提供しております。スタートアップへの転職を検討しており、より高みを目指せる場所に身を置きたい人は、BNGパートナーズの転職サービスをぜひご活用ください。

将来はCxOで活躍したいと考えている方へ