web業界とは、webサービスやwebサイトを中心に、インターネットを利用したサービスを提供しているビジネスの業界を指しています。本記事では、web業界についての概要から今後の展望、働くのが向いている人の特徴などについて解説します。
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web業界とは
そもそもweb業界とはどのような業界なのでしょうか。正確に把握するため、業界全体の市場規模や抱えている課題、混同されがちなIT業界との違いについて見ていきましょう。
web業界の概要
web業界とは、主にインターネットサイトやwebサービスに関する制作事業を行っている業界のことです。
具体的には、SNSやインターネット広告、ソーシャルゲームなどのインターネットに関連するサービスを提供しています。
web業界の市場規模
総務省の「令和2年度版情報通信白書」によると、日本におけるweb業界は2兆円を超える市場規模です。
少子高齢化が進んでいる日本という国においては、さまざまな産業が衰退期に入りつつあると言われていますが、web業界は成長を続けており、日本の中では今後成長を続けていく可能性の高い数少ない業界の一つと言えます。
web業界の抱えている課題と今後について
急速に成長を続けているweb業界ですが、その一方でさまざまな問題を抱えています。
特にIT人材の不足は大きな問題であり、経済産業省が公表した「IT人材供給に関する調査」によると、今後IT人材の需要に対する需給のギャップは広がり続け、2030年には最大約79万人に達する見込みという予測もされています。
現在でも業界全体の人材不足は指摘されており、特にエンジニア一人にかかる負担は年々増加し長時間労働を強いられているというケースも少なくありません。
そのためIT人材を育成することによって、web業界が停滞・衰退していくのを防ぐことが課題となっています。
混同されがちなIT業界との違いについて
web業界とよく混同されがちなものとして「IT業界」が挙げられます。
IT業界とは、ハードウェアやソフトウェア、通信事業、情報処理などインターネットや情報・通信といった業界全体を指した総称です。
一方でweb業界は、IT業界の中に含まれた「インターネットを介して商品やサービスなどを提供する業界」のことを指しています。
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主なwebサービスの種類
webサービスとは、インターネットを通して提供されていたり、利用したりできるサービスのことを指しています。
実際にwebサービスとはどのようなものがあるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
SNS
SNSとは、インターネットを通して人と人とが交流できる場を提供しているサービスのことです。
現在では、文字だけではなく画像や動画なども利用でき、世界中の人が当たり前のように利用しています。
web広告
Web広告とは、インターネット上のメディアに掲載される広告全般を指します。
現在では、検索エンジンやSNS、スマホで利用するアプリなどに数多くの企業がweb広告を出しています。2021年には、web広告がテレビや新聞など既存のマスメディアの総広告費を初めて追い抜き、日本においてインターネットは最大の広告媒体となりました。
電子書籍
電子書籍とは、雑誌や漫画、文庫本などを電子データ化し、それを電子機器のディスプレイ上で読めるようにした書籍のことです。
電子書籍の他にも「電子ブック」、「デジタルブック」、「Eブック」と呼ばれることもあります。
ポータルサイト
ポータルサイトとは、インターネットを利用する際に入り口となるウェブサイトのことを指します。
単純に特定のキーワードを検索するために利用されるポータルサイトもあれば、飲食・美容・旅行など特定のジャンルに特化したサイトというのもあります。
EC関連
ECとは、「Electronic Commerce」の略で、日本語では電子商取引と呼びます。
日本では単純にECと表記している場合、ネットショップやネット通販などを指していることが多いです。
e-ラーニング系
eラーニングとは、コンピューターなどのデジタル機器を利用し、インターネットを通して学習や研修を行う方法のことです。
わざわざ学校の教室や研修先に行かなくても良く、受講する人が時間や場所を問わずにいつでも好きなタイミングで勉強できる仕組みとして注目を集めています。
ソーシャルゲーム
ソーシャルゲームとは、プラットフォームがSNS(ソーシャルネットワークサービス)であるゲームのことを指します。
そのため、ソーシャルゲームを遊ぶためには、まずそのゲームに対応したSNSを登録・利用しなければなりません。
他のゲームとは異なり、SNSで使っている自分の名前やアバターをそのまま使うことができるので、友達を気軽にゲームに招待したり、ゲームの中で友達と交流を深めたりするのを簡単にできるのがソーシャルゲームの特徴です。
キュレーションサービス
キュレーションサービスとは、インターネット上にあるコンテンツを、独自の切り口や特定のテーマで読みやすくまとめて、編集・共有・公開するサービスのことです。
人の手によってまとめられているものもあれば、ユーザーの興味や関心に応じて、AIが自動的に収集・編集してコンテンツを提供してくれるサービスもあります。
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web業界の主な職種
次の5つが、web業界における主な職種です。
・エンジニア ・webディレクター ・webマーケター ・webデザイナー ・バックオフィス関連 |
それぞれの職種について、具体的にどのような業務を行うのか詳しく見ていきましょう。
エンジニア
エンジニアは、webサービスにおいて最も大事なシステムの開発や保守点検を行うのが業務です。
webエンジニアは「フロントエンド・バックエンド・インフラ」の3つに分かれており、それぞれスキルや経験によって担当する業務が異なります。
webディレクター
webディレクターとは、プロジェクトチームをまとめるマネジメント役です。
クライアントから受けた要望をもとに、プロジェクトの立案から業務の進行、トラブル処理までさまざまな業務を行います。
またメンバー編成やスケジュール管理などを行うのもwebディレレクターの業務であるため、プロジェクトがうまくいくかどうかの鍵を握っている重要な役割です。
webマーケター
webマーケターとは、企業が提供しているサービスの集客や販売促進活動、ブランディングなどを行う職種です。
SEO対策やSNS運用などを行い、サービスの利益を最大化する重要な役目を担っています。
webデザイナー
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインやコーディングを行う人のことです。
クライアントが求めるWebサイトやサービスを作るために、美しいデザインと、機能的な構成を提案し、実際にコーディングを行う役割を担っています。
バックオフィス関連
そもそもバックオフィスとは、ユーザーと直接的な関わりをもたない部門や職種の総称です。
バックオフィスと呼ばれている部門については、以下を挙げることができます。
・経理 ・財務 ・総務 ・人事 ・労務 ・法務 ・情報システム |
なおバックオフィスとは反対に、ユーザーと直接関わり利益を生み出す部門のことを「フロントオフィス」や「直接部門」と呼びます。
関連記事:最高管理責任者「CAO」の役割は?目指すためのスキルやキャリアパスをご紹介
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web業界で働くのが向いている人
web業界への転職を検討している場合、働くうえでの向き不向きについて気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで以下では、web業界で働くのが向いている人の特徴を3つご紹介します。
向上心がある
web業界で働くのが向いている人の特徴として、向上心が強いことが挙げられます。
web業界は常に進化を続けており、短期間で驚くほど変化するのが特徴です。そのため知識と技術の面で遅れを取らないために、常に向上心をもって学び続ける意識が必要となります。
コミュニケーション能力に長けている
web業界というと、パソコンに向かって作業している姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
しかし実際には、クライアントやプロジェクトに関わる同僚などと、円滑にやり取りができるコミュニケーション能力が必要となります。
また最近では、web会議やオンラインミーティングを採用する企業も増えたため、ツールを使ったオンラインコミュニケーション能力というのも必要です。
論理的な思考力を有している
web業界で働くうえでは、論理的な思考力が必要となります。常にたくさんの情報を扱うweb業界では、論理的な思考で日々の業務をこなしていかなければならないからです。
またトラブルが起きた時には、どのように対処すればよいのか、対処法を1から論理的に考えなければなりません。そのため論理的な思考力を有している人は、日々の業務をスムーズにこなしながらweb業界で活躍することができるでしょう。
関連記事:コンピテンシー面接とは?必要性や導入方法、導入時のポイントを解説
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web業界に転職するなら知っておきたいポイント
ここではweb業界への転職を検討している人が、スムーズに転職するために知っておきたいポイントについて解説します。
転職を避けた方がよい会社の特徴
転職を避けた方がよい会社の特徴として、以下の3つが挙げられます。
・残業時間が長く離職率が高い ・将来性が低い業界 ・年収水準が低く稼げない業界 |
労働集約型などの人が働かなければ利益が出ないビジネスモデルで成り立っている企業の場合、残業時間が長く離職率が高い可能性があるので注意が必要です。
また将来性が低く衰退しつつある業界の場合、将来的に雇用や事業の縮小で仕事が減ってしまう可能性があります。そういった将来性の低い業界は年収が低く稼げない可能性が高いので、転職する前に必ず企業だけではなく業界全体の現状や今後についても調べておきましょう。
転職先におすすめの優良企業の特徴
一言で「優良企業」といっても、転職を希望している人にとって「優良」の基準はさまざまです。とにかく給料が高ければよいと考える人もいれば、残業が少なくて働きやすい環境こそがよいと考える人もいるでしょう。
そこで以下では、一般的な指標として転職先におすすめの優良企業の特徴を紹介します。
・財務状況がよい ・成長を続けている ・将来性のある業界 ・独自の技術力や革新的なアイデアがある ・年収水準が高い ・残業が少ない ・福利厚生が充実している ・離職率が低い ・柔軟に働ける制度がある(例:育休やリモートワーク、フレックスタイム制など) ・有給消化率が高い |
転職エージェントを利用する
ここまで、転職を避けた方がよい会社の特徴や、転職先におすすめの有料企業の特徴について紹介してきました。
しかし、こういった企業の内部に関する情報は、基本的に一般公開されていません。そのため転職活動中に、どのように会社選びをすればよいのかわからずに途方にくれている人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、一般には公開されていない企業の内部情報や、その人のスキルやこれまでのキャリアに合わせたピッタリの企業の求人を紹介してくれます。また転職エージェントを利用することで、次のようなメリットがあり転職活動をスムーズに進めることが可能です。
【転職エージェントを利用するメリット】
・求人を紹介してもらえる ・履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる ・公開されていない業界の内情を教えてもらえる ・企業の人事に直接推薦してくれる ・企業との日時調整や交渉を代行してくれる ・面接対策で内定の獲得率がアップ |
BNGパートナーズは多くの経営層とつながっており、求職者にマッチする求人の紹介を得意としています。
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関連記事:転職エージェントの注意点とは?利用するメリットや利用すべき人の特徴をご紹介
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まとめ
2023年現在、web業界は成長を続けている業界であり、今後も成長する可能性が高いと予測されています。
さまざまな職種があり常に人手不足の業界であるため、未経験から経験豊富な人まで他の業界と比べても転職しやすい業界です。
しかし同じweb業界であったとしても、企業やサービスによってさまざまな特色の違いがあるので、自分自身のキャリアアップに必要な企業を選ぶことが転職するうえでは重要となります。
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