【現役CEO監修】起業を成功させるコツを解説

起業をすること自体は、それほど難しい内容ではありません。問題なのは、起業を成功できるか否か?だと言えます。起業を目指す人であれば、誰しも失敗はしたくないものです。

起業家の成功を左右するのは運ではなく、「成功するコツを知っているか?」という点にあります。また、実際にコツを踏まえて行動する姿勢が必要です。

そこで当記事では「起業に詳しいプロ」へのインタビューを通じ、成功に向けた起業方法や、起業を目指す人が身につけたい知識・ポイント・秘訣などを解説します。

インタビューに答えてくださったのは、株式会社リブ・コンサルティングの現役CEOである関厳様です。

起業が成功する割合は? 

何をもって「起業が成功した」とするかは、人それぞれです。とは言え、最低基準として「起業後も生存している(=廃業していない)」ことが挙げられます。

中小企業庁によると、日本で起業した会社に対する「5年後の生存率」は81.7%です。5~6社が起業した場合に、5年後に1社は廃業する計算だと言えます。

参照元:中小企業庁

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/h29/html/b2_1_1_2.html

また、上記データは「帝国データバンクに記載がある企業のみ」が対象なので、記載のない企業や個人の数も含めると、生存率はさらに下がる可能性があるでしょう。

さらに企業が生存していても、満足いく事業ができていなければ成功とは言えません。そう考えると、起業5年後に「成功している人」は全体の8割に満たない可能性が大いにあります。

成功している起業家がもつ共通点とは?

成功している起業家に必要な要素として、どういった共通点が存在するのでしょうか。
ここでは、成功している起業家がもつ「3つの共通点」を紹介します。

ビジネスに執着がある

起業に成功している人には、どういった共通点がありますか?

関:1つ目の共通点は、ビジネスが好きで、それに対し執着があることです。

起業は最初からうまくいくとは限りません。ビジネスにあまり執着がなく、とりあえず起業してみた人は、壁にぶつかった際に諦めるスピードが速いです。一方ビジネスに執着がある人は、ビジネスをはじめたのだから「成功させたい」と頑張るので、壁にぶつかった際にこえられる方法をあの手この手で探します。各種制度の調査・資金の支援先開拓をはじめ、知人の弁護士や税理士にサポートを依頼するなど、自分が持っている知識・ルートのなかから、あらゆる方法を活用するでしょう。

結果として壁をこえる対策方法を導き、ビジネス続行および成功につながります。

信念を無意味に変えない

関:2つ目の共通点は、自分の信念を無意味に変えないことです。

起業する際には、経営者としての企業理念をたてる人が多いでしょう。企業理念は、会社がすすむ方向であり、創設者の信念だと言えます。

ビジネスで成功する人は、途中で無意味に路線変更することなく、理念を貫こうとします。はじめたことを地道につづける、つまり「起業時に抱いた信念を、無意味に変えない」ことも、成功要因の1つだと言えるでしょう。

人とのコミュニケーションを大切にしている

関:3つ目の共通点は、人とのコミュニケーションを大切にしていることです。

ビジネスを維持・拡大するには、多くの人から協力を得ることが大切だと考えます。売上アップや事業推進を考えた際に、小人数での対応では、いつか必ず限界が訪れるでしょう。起業家で成功した人は、次のステップに進むために、社内外問わず人の力が必要と考え、1人1人とのコミュニケーションを重視しています。

起業を成功に導くには、事前準備が大切です。
成功している人は、以下のような準備を実施しています。

起業を成功に導くために準備しておくべきこと

起業を成功に導くには、事前準備が大切です。
成功している人は、以下のような準備を実施しています。

長く集中して働く「基礎体力」の習得

起業の成功率はあまり高くないとされるなかで、成功率アップのために準備しておくべきことはありますか?

関:起業した後は、起業家としての「自身の総合力」が試されます。業界に大幅な変化があったり、右腕として活躍していた人が辞めてしまうこともあるでしょう。一時的に事業計画や利益に対しデメリット・悪影響があったとしても、柔軟かつ前向きに取り組めれば、打開策は見えてくるものです。

柔軟に対応できる「総合力」をつけるには、日頃から長く集中して働く【基礎体力】を習得する姿勢が重要なポイントでありオススメです。学生インターンでも、一般的な社会人経験でもOKです。長く集中して働く基礎体力をつけることで、起業後に発生するさまざまな壁にも対応できます。

ゴールを見定める「目標設定力」の強化

関:起業を成功させたい場合には、ゴールを見定める「目標設定力」を強化するとよいでしょう。起業をし事業を行うと、「その時々に求められる結果が何か?」を問われる場面が多いです。つまり、場面に応じてゴールを見定める「目標設定力」が必要です。ゴールの設定を間違えば、路頭に迷う可能性もあるでしょう。

そのため、日々の仕事を行うなかで、その都度「ゴール設定を意識する」ことをオススメします。大々的なゴールではなくても、「1日のゴール」や「今、目の前にある作業中の課題のゴール」といった簡単な内容でも効果があります。簡単な内容のゴール設定が、回数を重ねていくと大きなゴールを設定することに役立つでしょう。

コミュニケーション能力を高める

関:多くの人から協力を得られなければ、事業を計画的にすすめるのは難しいといえます。他者からの協力を得るために必要な能力は「コミュニケーション能力」であり、従業員を雇用し、組織の力を戦略的に高める場合にも、この能力はかかせません。

コミュニケーションに苦手意識がある人は、起業する前の段階からコミュニケーション能力を高める練習をするとよいでしょう。

起業の成功を目指す人が身につけておきたい知識

多くの資格や技術を保持していても、起業家として成功できるとは言えません。起業の成功を目指すのであれば、起業に適した知識を身につける必要があります。

ここでは、起業成功を目指す人が「身につけておきたい知識」について解説します。

これから起業をし「成功したい」と考える人が、身につけた方がよい知識はありますか?

関:さきほど申し上げた「長く集中して働く基礎体力」「ゴールを見定める力」「コミュニケーション能力」の習得が大切です。起業家として独立したにもかかわらず、この3点ができていない事例は多く見受けられます。上辺だけのことをやっても「基礎工事が不完全な家」のように、将来的には崩れてしまいます。

「長く集中して働く基礎体力」「ゴールを見定める力」「コミュニケーション能力」の3点ができたうえで、身につけたい詳細内容は以下の通りです。

情報をキャッチアップする能力

関:起業者に、情報をキャッチアップする能力は不可欠だと言えます。事業をすすめていくと、自身の置かれる立場やライバル企業の状況など、常に何かが変化するからです。また上に進むほどに、抱えるリスクも大きくなるでしょう。加えて変化が激しい時代なので、キャッチアップするスピードも高める必要があります。

キャッチアップする能力を高めるには、まず「キャッチアップしたいテーマ」を決めるとよいでしょう。たとえば「〇〇業界」や「起業方法」などです。テーマ(つまり目的)をインプットし、関連する情報に触れた際、「本当に信用・参考にできる情報か?」を考えると、情報の選別がうまくなるでしょう。

臨機応変な対応力

関:起業をし会社を設立すると、大小問わずさまざまな壁にぶつかります。壁のこえ方にマニュアル一覧はなく、自身で模索しながら次のステップに向かって、壁を乗りこえなければなりません。そのため、起業成功を目指す人は、日頃から「臨機応変な対応力」を習得する意識が必要です。

臨機応変な対応力を身につけるには、失敗をおそれず「トライアンドエラー」を繰り返す姿勢が大切です。そのうえで、失敗したときに「失敗の根本的原因」を考えるとよいでしょう。根本的原因を把握できたら、解決するための方法を順位づけて考えます。また、周囲に相談し協力を得ることも始めるとよいでしょう。

身につけたい知識は、準備という要素ではなく、常に「行動する」ことでしょうか?本や映像などからの知識づけは、必要ないのでしょうか?

関:本や映像からの知識づけも、無駄ではありません。時間が許す場合には、マーケティングやお金・投資のことなど、さまざまな知識を本や映像から取り入れるとよいと思います。しかし「本や映像からの知識がないとダメ」とも言い切れないのです。

たとえば、僕のように「コンサル経験」や「経営知識」がある状態で起業すると、ハードルにはぶつかりにくいかもしれません。しかし、知識があるので「ギャンブルのように大きく成長する事業・商品」には、なかなか手を出せないでしょう。

一方、知識がない状態で起業すると、リミッターをかけないので大きなチャンスをつかみやすい側面があります。ハードルにぶつかる可能性はありますが、知識がある人は挑戦できないような、新規事業を経験し大金をつかむかもしれません。

まとめ

起業を成功させるには、コツを押さえた行動が大切だとわかりました。

また成功者には、「ビジネスの基礎体力がある」「コミュニケーションを重視している」「目標を意識する」といった共通点が存在します。

日頃からコツや共通点を意識したうえで、起業に向けた準備・対策をするとよいでしょう。

また起業をすると「1人では業務をまわせない段階に必ず到達する」と言っても過言ではありません。

人を採用する場合には、スタートアップ企業に適した人材を選ぶとよいでしょう。将来起業を考えている人は、まずはCxOとしてマネジメントや組織を成長させる経験を積むのもおすすめです。

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起業を成功させたい人は、BNGパートナーズのサービスも検討し、起業成功の可能性を高めてみてはいかがでしょうか。