独占インタビュー「じげんでは起業以上の経験が得られる」取締役の佐藤氏が語る同社の魅力

2025/06/11

株式会社じげんは、ライフサービスプラットフォーム事業を展開する企業で、売上高は2025年3月期で254億円を記録し、成長を続けています。同社は「生活機会の最大化」を基本理念に掲げ、人材、不動産、旅行などの生活領域に複数の事業を多角化し経営しています。同社は今後どのような事業戦略を取って成長していくのか、そして同社で働くことで得られる経験や価値は何なのか?同社の取締役の佐藤氏へBNGパートナーズの岡本がお聞きします。

お話を伺った方

株式会社じげん 取締役 執行役員 佐藤 真治 氏
株式会社BNGパートナーズ スタートアップ事業部 部長 岡本勇一

※詳しいプロフィールは記事の最後に記載

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【要約】3分でわかる記事内容

疑問:じげん社の組織は既に完成されているのか?

回答:じげんグループは、M&Aを通じた非連続な成長により、急速に組織の拡大とともに新たなポジションや挑戦の機会が生まれ続けています。

 

疑問:M&Aを積極的に行っているじげん社で働くと得られる経験とは?

回答:M&Aを通じた非連続な成長体験や、事業責任者や経営幹部としての経営実践を学ぶことができます。特に、各事業責任者やグループ会社が主体となるM&A事例も多く、本社からの支援を得ながらも自律的に経営や組織の運営を任される体制が整っています。

 

疑問:じげん社がM&Aを積極的に行っている理由と今後の事業戦略は?

回答:M&Aを通じて事業領域を拡大し、成長を加速させています。財務方針として、利益を戦略投資に充当し、M&Aや事業開発に注力しています。これにより、成長のための投資を続けることが可能です。

 

疑問:中途入社から役員まで上ることはできるのか?

回答:現在役員の大半は中途入社者です。特に、M&Aを通じてグループ会社の代表や事業責任者として活躍する人材が多く、キャリアアップの機会が豊富です。

お話を伺った佐藤氏は自身の運営していた会社のM&A後の事業責任者としてじげんでのキャリアをスタートし、2年目で執行役員、4年目で取締役まで役割は変化しています。

じげん社について

基本情報

設立年:2006年6月1日

従業員数:898名(2025年3月31日時点)

売上:25,450,000,000(2025年3月期)

事業内容:ライフサービスプラットフォーム事業

じげん社の成長戦略

成長戦略は以下の点に特徴があります。

中期経営計画

2022年3月期から2026年3月期までの中期経営計画「ZCORE」を進めている最中です。メディアプラットフォーム事業を基盤にしつつ、人材領域・住まい領域・生活領域の3つの領域でそれぞれ売上で100億円規模を目指しています。

Vertical HR業への注力

美容、製造、建設、不動産、物流など特定領域に特化した人材サービス(求人メディア、人材紹介)を通じて、ユーザーと企業のベストマッチングを実現しています。この事業はじげんのポートフォリオの中で最も大きいセグメントになります。

M&A戦略

2025年3月までで、累計31件のM&Aを推進し、事業領域を拡大しています。この戦略が功を奏しており、事業にチャレンジする機会が増えていることがじげん社の特徴です。

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「なぜ、今、じげんに?」じげんに入社するべき理由

多数の企業が存在する中で、今、じげん社に入社するべき理由は何なのか?事業や組織スピード、ビジネスにおける環境の視点からお聞きしました。

じげん社に入社するべき理由は主に下記3つとなります。

成長中の組織

コロナの影響を受けた2021年3月期を除き、創業以来、増収増益を続けています。
組織の拡大とともにビジネスを展開することが魅力的な要素です。

多様な事業

メディアプラットフォーム事業を中心に、人材紹介、SaaS、マーケットプレイスなど従来のメディア企業のイメージとは異なる多様なビジネスモデルと複数の領域でビジネスを展開しています。

M&Aを通じた成長

2025年3月時点で、累計31社の企業をM&Aし、事業領域を拡大しています。

佐藤氏は次のように説明しています。

岡本:多様な企業がある中で、今のじげんのフェーズでジョインするべきなのか?理由を教えていただけますか?

佐藤:当社は、コロナの影響を大きく受けた2021年3月期を除き、創業以来、増収増益をし続けています。基本的には、常に会社、事業が成長しているので、変化が大きく、ポジションも増えていくため、経営にチャレンジしたい方には面白い会社だと思っています。

特に、当社は、毎年複数件のM&Aを通じて事業領域を拡大しているため、経営者や事業責任者といったポジションが定常的に生まれやすく、経営にチャレンジする機会が他社様よりも多いのがじげんの特徴です。

じげんの組織スピードは?組織が成長する中でのカルチャーは?

じげん社は、M&Aを通じて急速に成長を続けていますが、組織の拡大とともに意思決定が遅くなることはないかという懸念もあります。

以下に、じげん社の組織カルチャーや意思決定のスピードについて詳しく説明します。

じげん社の組織スピードは、以下の理由で維持されています。

フラットな組織構造

職務階層や役職員数が比較的少なく、フラットな組織構造を実現し、迅速な意思決定を可能にしています。

グループ会社の自主性~カルチャーコングロマリット~

グループ各社に自主経営を重んじ、各社の独自のカルチャーを尊重しています。

岡本:組織も大きくなって、増収増益もされて、M&Aも多いので、いろんなポスト機会がありそうだと思いましたが、実際、組織が大きくなればなるほど意思決定が遅くなるというケースもあると思うのですが、じげん社の状況について教えてください。

佐藤:じげんでは、グループ各社ができる限りの自主性と裁量権をもって組織を運営することを支援しています。これにより、各社が柔軟かつ迅速な意思決定を行うことができます。グループ会社は会社にもよりますが、独自のオフィスや人事制度、異なるカルチャーを創っていくことを尊重しています。じげんグループに新たにジョインした企業様は、スタートアップや特定業界に特化した会社様、地域に根付いた企業様など様々な特徴があり、異なる領域やカルチャーを持っていることが多いです。

岡本:組織が大きくなってもスピードが遅くならない理由は、各社に裁量権を与えているからなのですね。

佐藤:そうですね。また、当社は常に成長を続けていることもあり、M&Aも多いため、どうしても兼務が多く、人材が常に充足しているとは言えません。過去も現在も執行役員体制も10名を超えたことがなく常に1桁名の比較的少数で運営をしております。

岡本:じげん社の規模であれば執行役員は20名いるような企業も少なくない気がします。かなりコンパクトな役員構成ですね。

【事業家集団のじげん】組織的な目線やチャレンジングな環境とは?

じげん社では、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まり、経営の実践の場を提供しています。以下に、じげん社の役員のバックグラウンドや、どのようなタレントが魅力的なのかについて詳しく説明します。

じげん社の魅力的な環境は以下の点にあります。

多様なバックグラウンド

起業経験者や士業出身者など、他社では珍しい経歴を持つ役員も多く、組織的な多様性が特徴です。

経営の実践の場

スタートアップやベンチャー出身者は今まで以上に大きなリソースを活用できる環境を提供し、大企業出身者にはより大きな裁量をもった、経営の実践の場を得やすい環境が整っています。

積極的な財務方針

自社で生み出される利益に関してM&Aや事業開発に積極的に投資をするという財務戦略を取っており、積極的なM&Aを通して様々な企業の成長フェーズに関わることができます。

役員のバックグラウンドについて佐藤氏は次のように説明しています。

岡本:役員の方々のバックグラウンドについて教えてください。

佐藤:比率でいうと現在は、中途入社の出身が多いですね。

私もそうですが、元々自分で起業していたり、ベンチャー経営に携わっていたメンバーであったり、公認会計士、弁護士といった専門性をバックグラウンドにもったメンバーや、コンサルや大手の出身者、当社の新卒出身と様々なバックグラウンドを持つ役員が多いのは、多様性もあり、他社にはない面白い特徴かと思います。

じげん社で用意されている挑戦できる環境については下記のように説明しています。

岡本:じげん社だからこそ用意されている経営環境について教えてください。

佐藤:じげんに入社すると多くのグループ経営をしていることもあり、アサインされるプロジェクトにもよりますが、基本的には、経営との距離も近く、経営の実践の場で働けるというところが大きいです。他社にはない、多角化経営しているじげんだからこそ提供できる環境です。

グループ会社の数も年々増加し、スタートアップに近い会社、老舗、地方等。様々な経営を実践する場がじげんにはあります。

じげん社の財務方針については下記のように説明しています。

岡本:じげん社の財務方針について教えてください。特に、利益をどのように活用しているかについて詳しくお願いします。

佐藤:1年間で得た利益に関しては積極的に戦略投資をしていくことを公表しています。M&Aや事業開発に投資をしつつ、株主様への還元策も平行して組み合わせて方針は作っております。

岡本:本社だけじゃなくて、グループ会社もM&A等を検討するというのはユニークですね。

佐藤:当グループであれば、グループ各社でも、M&Aについても裁量権をもって動くことができるのは他社との違いだと思います。

岡本:実際に企業に入社してから経営に関わるまで長い年月を要することが多い中で、このようにスピード感もって経営に携われるのはじげん社の特徴ですね。

佐藤:会社全体として、M&Aを積極的に使った非連続成長を取るという方針なので、当社で働くことで、起業やベンチャー企業ではなかなか経験できない事業戦略を経験させて頂いたと思っています。起業以上の経験を得ることができると思います。

BNGパートナーズからの紹介実績

BNGパートナーズは、ベンチャー×経営幹部に特化した転職支援を行っています。

ポジション名:事業企画

当時抱えていた課題:事業拡大に伴う組織強化のためコンフィデンシャルで経営幹部候補を募集していた。

採用担当者様からの声 :じげんのビジネスを推進いただけるであろう、素敵な人材をご紹介いただき、感謝しております。

じげんの理解度を深めていっていただいたこと。スピード感、マメなコミュニケーションが素晴らしいと思います。

求職者の方からの声:ヒアリング、提案の質、量、幅、面談事前事後サポートの丁寧さ、スピード感全てにおいて非常に感服しております。

お話を伺った方

株式会社じげん 取締役 執行役員
佐藤 真治 氏

佐藤 真治(さとう・しんじ)
2006年、中央大学法学部を卒業後、人材系コンサルティング会社に入社。2008年、株式会社アイアンドシー・クルーズの創業に携わり、取締役COOとして事業全体の統括、グロースを実行。2020年、株式会社じげんへのM&A、合併に伴い転籍。2021年から執行役員、2023年から取締役に就任し、現在は、取締役執行役員ライフメディアプラットフォーム事業本部長および経営推進部部長および国内外グループ複数社の代表および役員を兼任。

 

聞き手
株式会社BNGパートナーズ
スタートアップ事業部 部長
岡本勇一

2014年に新卒でBNGパートナーズに入社し10年以上にわたってベンチャー・スタートアップ企業の経営幹部人材の採用支援に従事。150社以上の企業支援と1,000名超の経営幹部のキャリア支援実績を持ち、多くのスタートアップ企業のグロース戦略を組織構築・人材採用面から支援している。