スタートアップのCTO/リードエンジニアの資質

2024/12/03

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AI企業、ソフトウェアのスタートアップ企業が注目を浴び、これらの企業への転職を希望するエンジニアが増えています。エンジニアの中でも、CTO/リードエンジニアと呼ばれる技術者の幹部に必要な資質とは何なのでしょうか。
BNGパートナーズとタッグを組み、AIテクノロジーを装備した転職支援システムを構築するIT集団、株式会社R&DのCTO畑田氏、COO伊藤氏の両氏に当事者の経験をもとに語っていただきました。

 

 

スタートアップのCxO/幹部になって責任に見合う報酬を!

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CTO/リードエンジニアに重要な資質は「事業に対するオーナーシップ」

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最初から結論じみた話になりますが、CTOやリードエンジニアに必要な資質は「自社事業に対するオーナーシップ」があるということに尽きます。

CTOやリードエンジニアは事業を創り出すオーナーシップがある人物であることが大前提であり、その目線を持って必要となる高度な技術を用意し、「手段」として用いるということです。自分自身の技術力を問うているわけではありません。

また、CTOやリードエンジニアのキャリアを目指していくうえで、マネジメントスキルの必要性について聞かれることがありますが、そこは事業の創出や顧客への価値提供を第一に考えるべきです。そのため、その実現に大きな組織が必要であれば対応できるチームを作るという形で、組織が大きくなり、マネジメントが必要になった際には、その状況に応じて対応する、というスタンスです。

チームが大きくなってきたのでマネジメントしなければいけないという逆算でやっています。マネジメントスキルを身につけたらリーダーなのか、というとそうではありませんから。

 

スタートアップのCxO転職の面談とフォローのリアル

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CTO/リードエンジニアは職人ではなくリーダーであるべき

ソフトウェアの開発現場には、特定の技術や手法に強いこだわりを持つエンジニアがいます。彼らは自分の専門性を重視し、自身の得意分野を主張することが多く、職人気質が強い傾向にあります。

これはエンジニアにとって重要な要素のひとつだとは思いますが、それが必ず最適かと問われればそうではありません。その時の状況、設けられている期間などいろんな条件を総合したうえで、最適化された提案を出せることが大事です。

個人的には、リードエンジニアには幅広い技術に対応できる柔軟性と、最適な技術を選択できる高い技術力が必要です。特定の技術に固執する姿勢は、研究者には適しているかもしれませんが、リードエンジニアとしては必ずしも有利とは言えません。

 

あなたの職歴。スタートアップ企業の幹部候補かも

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業界によるCTO/リードエンジニアの資質の違い

CxOレベルの役職は、事業創出という共通の使命を担います。ソフトウェア業界であれ製造業界であれ、その使命は変わりません。したがって、CTOには技術を自社事業の成功に繋げるという視点と能力が求められます。現代社会では、どの業界にもテクノロジーが不可欠となっていますが、各業界や企業固有の文化への適応能力も、CTOには重要な資質です。

 

有名スタートアップのCxO・幹部になるには?

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AI業界におけるエンジニアの要件

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AI業界は技術進化のスピードが極めて速く、今週の技術が来週には陳腐化するほどです。そのため、常に最新技術をキャッチアップする能力が不可欠です。

 

スタートアップのCxO/幹部になって責任に見合う報酬を!

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AIのスキル習得で書籍を読むのはNG

AI業界は進化スピードが極めて速いので、書籍である時点で情報が古いので役には立ちません。

AI業界で活躍するエンジニアには2タイプあって、ひとつはAIそのものを「研究・開発」する人、もうひとつはAIをプロダクトに「応用」しようとする人です。

「研究」分野のエンジニアには、学生時代にAIを研究してきた経験が必要になります。
「応用」であれば、AIを使って何をするかを考えることになりますが、課題解決という視点で考えれば解決手段はいくつもあって、AIでなければならないとは限りません。柔軟な思考が必要となります。また、PoCでもスピード感が大事なので、アイデアを即実装して試すくらいのスキルは欲しいと思います。

 

スタートアップのCxO転職の面談とフォローのリアル

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CTO/リードエンジニアは乗り越えた修羅場の数が違う

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「修羅場」という言葉の解釈は、人それぞれです。困難な状況を「大変な経験」と捉える人もいれば、「やりがいのある機会」とポジティブに捉える人もいます。特にスタートアップ企業では、高い責任感と強いコミットメントを持って仕事に取り組む文化が根付いており、困難な状況を成長の機会と捉える傾向が強いです。もちろん、困難な状況から逃げるという選択肢も存在します。しかし、そうした行動は「無責任」と判断されるリスクを伴います。命の危険を伴う状況を除けば、ある程度の苦労は厭わない方が、長期的なキャリア形成においては有利に働くでしょう。特に、スタートアップ企業では、困難な状況を乗り越えるための強い意志と覚悟が求められます。これらの点を踏まえ、スタートアップ企業のエンジニア職に挑戦されることをお勧めします。

お話を伺った方

株式会社R&D
「テクノロジーで新しい価値を創造する」を事業目標に掲げ、単なる受託開発ではなく顧客と並走しプロジェクトの成功を目指す。

畑田氏

慶應義塾大学医学部卒業。
在学中にSwiftを習得し、iOSエンジニアになる。その後、株式会社R&Dを設立し、エンジニアとしてWebアプリやモバイルアプリ、業務効率化システムを構築。
技術に対する深い知見を活かし、現在では主に数千人のユーザーが利用するシステムや秘匿性の高い情報を扱うプロジェクトを担当するCTO。

伊藤氏

東京大学工学部物理工学科卒業。
学部時代は量子コンピューティングを専門とし共著国際論文執筆。同大学院にてAIを用いた超音波CTの画像解析に従事。
その後、株式会社R&Dを設立。同社では主にテクノロジーを用いたコンサルティングや要件定義、プロジェクトマネジメントを担当する。
現在ではクライアントの新規事業の企画、運用の支援も実施している。

BNGパートナーズは、CxO人材やハイクラス転職に特化した転職支援サービスです。転職希望者の経験や描くキャリアに沿った、最適な支援を実現します。スタートアップへの転職を成功させたい場合には、BNGパートナーズの転職支援サービスをぜひご活用ください。

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