競争が激しいビジネス環境で成果を上げるには、セルフブランディングが重要です。
セルフブランディングとは、「自分は〇〇な人」というイメージを他者に認識させる行動そのものを指します。
「キャリアを実現したい」「起業して成功したい」など夢があるなら、ぜひセルフブランディングの意味を理解し行動に移してみましょう。
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セルフブランディングとは
セルフブランディングとは、「他者からどのように見られたいか?」をコントロールする行動そのものを指します。
商品や実業家においてもブランディングを行うことは多く、下記のような事例があります。
【商品のブランディング例】
- ユニクロ……低価格でシンプル、かつ高品質
- ロレックス……高級、高価、ステータス性が高い
- レクサス……ラグジュアリー。ステータスが高い。サービスが手厚い
【実業家のブランディング例】
- 孫正義(ソフトバンクグループ)……先見の明がある実業家。投資家
- 稲盛和夫(元KDDI創始者)……卓越した経営手腕がある。企業再建の能力が高い
一般的なビジネスパーソンも、目指すキャリアがあるなら積極的にセルフブランディングに取り組むと良いでしょう。自分のイメージが他者に伝われば、チャンスが来たときに抜擢され、起業できるチャンスも広がるかもしれません。
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セルフブランディングが必要な3つの理由
セルフブランディングが必要な理由について、詳しく見ていきます。
【セルフブランディングが必要な3つの理由】
1. キャリアビジョンを達成するため
2. 他者と差別化するため
3. 信頼性と専門性を向上させるため
セルフブランディングは「一部の限られた人がやること」と思うのは間違いです。激しい競争を勝ち抜くために、セルフブランディングは一般的なビジネスパーソンにとっても重要な取り組みと言えます。
1.キャリアビジョンを達成するため
キャリアビジョンを達成するには、自分の能力や価値を明確にし、それを周囲に理解してもらうことが必要です。
「社内ベンチャーで起業したい」と思うなら、戦略的思考や分析能力・アグレッシブさなどを前面に出してブランディングすると良いでしょう。
管理職として活躍したいなら、課題発見力や主体性・調整力などをアピールすると推薦されやすくなります。
「自分はどんな人なのか?」を周囲が知らなければ、注目もされず推薦されることもありません。
キャリアビジョンを達成するには、セルフブランディングで自身の強みや専門性を前面に出し、あらゆる機会を引き寄せることが重要です。
2.他者と差別化するため
セルフブランディングは、他者と差別化するためにも必要な行動と言えます。
競争が激しい現代社会において、他者と同じレベルやスキルだと一歩抜きんでることは難しいでしょう。
独自の価値をアピールできれば、同僚や同年代のライバルにも勝ち、新しいチャンスを掴めるかもしれません。
例えば「30代で営業マネージャー」という肩書だけだと、組織内に同じレベルの人材も多く差別化は難しくなります。しかし「30代営業マネージャー+SNS戦略のプロ」といったブランディングができれば、Webマーケティングの分野で活躍できるかもしれません。
厳しいビジネス環境で成果を出すには、常に「他者にはない特徴」をアピールすることが大切です。
3.信頼性と専門性を向上させるため
セルフブランディングで得意な分野や経験をアピールできれば、周囲からの信頼性も向上します。
会議で専門知識を発揮したり、取得した資格を上司に報告したりすれば周りの目も変わってくるでしょう。
「自分は〇〇の専門知識があるのにチャンスが巡ってこない」と感じるのなら、具体的なブランディング戦略を考えてみましょう。
周囲の人間が信頼性や専門性を認識してくれるようになれば、新しいポジションや仕事のチャンスも増えてきます。
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セルフブランディング成功までに必要な5つのステップ
セルフブランディングでビジネスを成功に導くには、下記5つのステップを踏むと良いでしょう。
1. 自己分析を深める
2. ターゲットを決める
3. 目標設定し実行する
4. 人脈を広げる
5. 振り返りと他者評価の受け入れ
自分を売り込みたいからといって、無計画にアピールするのは逆効果です。段階を踏んで計画的にブランディングしていくよう心がけましょう。
1.自己分析を深める
セルフブランディングをはじめる際には、まず自己分析を入念に行いましょう。
はじめに下記の要素を書き出し「自分がどんな人なのか?」を明確にすることが大切です。
- 自分自身の強みや弱み
- 興味があること
- 自分の価値観
- 他者より優位なスキルや知識、資格
自分の優位性が理解できたら、キャリアビジョンと照らし合わせ、アピールすべき内容を具体化していくと良いでしょう。
自己分析シートテンプレート
自己分析をする際には、下記のような「自己分析シート」を活用してみてください。
それぞれの項目を記入することで、自分の強みを体系的に整理しやすくなります。
【自己分析シート】
カテゴリ | 質問 | 答えの書き方 | アピール優先度(★印) |
目標 | 達成させたい目標将来のキャリアビジョン | ||
強み | 強みは? | 自分自身と他人が認識している強みを整理し書いていく | ★★★★ |
他人からよく褒められることは? | |||
弱み | 改善ポイントは? | 性格やスキル面で改善が必要な点を書く | ★ |
周りからよく指摘されるネガティブポイントは? | |||
興味や情熱 | どんなときに情熱を感じる? | 仕事とプライベートで夢中になれることをリストアップする | ★★ |
資格やスキル | 他者より優位に立てる資格やスキルは? | 他者にはないスキルや資格などを書く | ★★★★★★ |
分析シートで自分を整理できたら、セルフブランディングの鍵となる「キャッチフレーズ」を決めておくと良いでしょう。
例えば、社内で使うなら次のようなフレーズがおすすめです。
- SNS戦略の専門家
- 人材育成のプロフェッショナル
- データ分析に強い営業マネージャー
キャッチフレーズを個人名刺やLINEのプロフィール、社内メールの署名欄に書いておくと他者からイメージしてもらいやすくなります。
2.ターゲットを決める
セルフブランディングの方向性が決まったら、アピールするターゲットを決めましょう。
ターゲットを明確にしておくことで、目標達成までの道のりもイメージしやすくなります。
具体的には、次のようなターゲットを設定できます。
目標 | セルフブランディングのターゲット | 効果 |
昇進 | 上司、同僚、他部署の責任者 | 昇格推薦者を選別するときにイメージしてもらいやすい |
起業 | ステークホルダー、顧客 | 起業する時に応援してもらえる |
事業拡大 | 潜在顧客 | 知名度が高くなると事業拡大しやすい |
また、ターゲットごとで違ったアピール方法があることも覚えておきましょう。
上司に対しては普段の会話や会議でのアピール、面談時に直接話す方法がおすすめです。顧客相手なら、SNSやWebサイトなどを通じてアピールするのが効果的と言えます。
3.目標設定し実行する
ターゲットを特定したら目標を設定し、具体的な行動を起こしていきましょう。
- 専門スキルを磨く(目標と関連性の高い資格を取る)
- 具体的な成果を出す
- 成果を可視化する(会議や面談の場で実績をアピールする)
セルフブランディングが上手くても、実際の実績が伴わなければ意味がありません。逆に、実績があっても周囲に認知されていないと、セルフブランディングは失敗してしまうでしょう。
セルフブランディングを成功させるには「実績作り+アピール」の両方が不可欠です。
4.人脈を広げる
セルフブランディングでは、人脈作りが極めて重要です。
関連する業界人との関係を築いておけば、自身のブランドも共有しやすくなりますしサポートも得られます。
社内であれば、自分を引き上げてくれる上司との交流を深めておくと良いでしょう。社外なら、普段の取引や異業種交流などをきっかけに人脈を広げるのがおすすめです。
5.振り返りと他者評価の受け入れ
セルフブランディングを行う際は「自分のブランディングは正しいのか?」「社内の風潮や時代の波にマッチしているのか?」を定期的に見直すことが重要です。
場合によっては、上司に自分の現在のイメージについてフィードバックを求めてみると良いかもしれません。聞きづらい場合は、1on1面談のテーマとして設定するのがおすすめです。
フィードバックを真摯に受け止め、軌道修正していく柔軟性も必要になってきます。
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セルフブランディングの成功事例
転職や昇進、起業などにおけるセルフブランディングの成功事例についても詳しく見ていきます。
自分の目標と照らし合わせながら、成功するイメージを描いてみましょう。
転職での成功事例
転職する際には、セルフブランディングがとても重要です。
転職時には、前職での経験や人脈・スキルが重要視されます。そのため、職務経歴書には「自分はどのような人物なのか?」「何を目指しているのか?」などが明確に伝わるようにしておきましょう。
単に経歴を並べただけの書類だと、採用担当者の関心を引くことも難しくなります。
転職エージェントを利用する場合も同じです。エージェントのキャリアアドバイザーと面談する際に、自分のブランドイメージを明確に伝えることができれば、転職を有利に進められます。
昇進や社内起業での成功事例
昇進や社内起業を目指すなら、積極的にセルフブランディングに取り組むようにしましょう。
「頑張っているのに昇格できない」「実績をあげているのに認められない」など不満を言う人がいますが、それはセルフブランディングを実践していないことが原因かもしれません。
社内でセルフブランディングを実行していけば、実績や人物像が幹部の目に留まり、昇格のチャンスがあったときに声がかかりやすくなります。
評価や昇進は与えられるものではなく「自らの努力で勝ち取るもの」です。大きな目標があるなら、セルフブランディングで自分をアピールするよう取り組んでみましょう。
関連記事:昇進とは?昇格との違いや昇進までのステップ|部下と上司の立場から詳しく解説
独立、起業の成功事例
独立や起業におけるセルフブランディングにおいては、自分が描くビジネスアイデアを周囲に伝えることで起業に至った成功事例があります。
「〇〇な事業をやってみたい」と思っていても、夢を描いているだけでは実現できません。面白いビジネスアイデアがあるなら、ターゲットを絞り、どんどんアピールすると良いでしょう。
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セルフブランディングでよくある質問
最後に、セルフブランディングに取り組むうえでのよくある質問についてもお答えしていきます。
セルフブランディングが「痛い」「うざい」と言われるのはなぜですか?
セルフブランディングが、押し売りのようになっているのかもしれません。
ビジネスの世界では「winwinの関係構築」がとても重要です。自分をアピールするときに、「私は〇〇ができます」「〇〇な人です」と自己主張ばかりすると逆効果です。
自分をアピールしたいなら「自分はSNS戦略のプロです。私の提案が採用されたら上司の〇〇さんの評価も上がるのでは?」と、相手のメリットを前面に出すと良いでしょう。
また、セルフブランディングをする際は、自身の成果や価値を認めつつ謙虚さも大切になってきます。
セルフブランディングとパーソナルブランディングは何が違うのですか?
セルフブランディングもパーソナルブランディングも、それぞれ同じ意味で使われるケースがほとんどです。
「セルフブランディングはビジネス向け」「パーソナルブランディングはプライベート向け」といった感じで理解しておくと良いでしょう。
ただ、社内でパーソナルブランディングという言葉を使ってはいけないか?というとそうではありません。明確なルールはないため、言葉の馴染みやすさで使い分けておけば大丈夫です。
スタートアップのCxO転職の面談とフォローのリアル
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まとめ
セルフブランディングは、目指すキャリアを実現するのに欠かせない取り組みです。
ただし、やみくもに自分をアピールするだけでは期待する効果は得られません。自己分析やターゲット選定はもちろん、途中で軌道修正する柔軟性も必要です。
セルフブランディングで自分をアピールするときは「常に相手のメリットを考える」ことも忘れないようにしましょう。
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監修者
人材育成/組織マネジメント専門ライター(KEN’S BUSINESS代表)
嶋よしかず
メーカーのエンジニア、法人営業コンサルタントを経て、大手通信企業にて600名の組織を統括。所属企業の経営戦略や人材育成に携わる。現在は大手オウンドメディアにて、組織マネジメントや人材育成などの記事執筆や監修に携わっている。