webマーケターのキャリアとは?キャリアプランから身につけるべきスキルをご紹介

現在急成長しているWebマーケティング業界。その業界の中でweb上での集客や売上アップを推進するべく、マーケティングの知識を駆使して戦略を立てる役割を担うのがwebマーケターです。この記事では、Webマーケターの将来性やキャリアパスについてご紹介します。

目次[非表示]

  1. そもそもwebマーケティングとは
  2. webマーケターの仕事内容とは
  3. キャリアアップを目指すポイント
  4. webマーケターのキャリアパスとは
  5. まとめ

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そもそもwebマーケティングとは

webマーケティングとは、インターネットユーザーをwebサイトから集客して、サービスの利用や商品の購入につなげるためのマーケティング手法です。

具体的にはwebサイトの運営から広告運用、SEO対策やメディアの運営などの活動が挙げられます。

そんなwebマーケティングについて、近年なぜ重要視されるようになってきたのか、業界全体の将来性からwebマーケターが果たす役割について詳しく見ていきましょう。

webマーケティングが重要視される背景

総務省が毎年発表している「情報通信白書」によると、2021年の段階で日本国民のインターネット利用者人口は約1億815万人。人口普及率は82.9%で、国民のほとんどがインターネットを日常的に利用していることがわかっています。

【インターネットの人口普及率推移】

引用:情報通信分野の現状と課題|総務省

各年代の主なメディアの平均利用時間と行為者率も、インターネットの利用がテレビを上回りつつあり、多くの企業がビジネスとしてwebサイトの運営やwebマーケティングに力を入れています。

【各年代の主なメディアの平均利用時間と行為者率】

引用:情報通信分野の現状と課題|総務省

インターネットは、利用者が自分の意志で情報を探す媒体であるため、企業はターゲットとしているユーザーがどのようなことに興味を持っているのか、どんなものをインターネットで探しているのか常に把握していなければ自社のサービスや商品を利用してもらえません。

そこで重要になってくるのが、ターゲットとしているユーザーに対して自社のサービスや商品を見つけてもらう方法、つまりwebマーケティングなのです。

webマーケティング業界の将来性

結論から言うと、webマーケティング業界は今後も成長していき業界の規模も拡大していく可能性が高いです。それを示す根拠となるのが、Webマーケティング業界の市場規模を直接的に表す「インターネット広告媒体費の推移」です。

以下のとおり、2011年から2021年にかけてインターネット広告費の総量は増え続けていることがわかっています。

【日本の媒体別広告費の推移】

引用:情報通信分野の現状と課題|総務省

また2022年の日本におけるインターネット広告費は、コロナ禍でありながら前年比114.3%の3兆912億円と日本の総広告費全体の43.5%を占めました。

少子高齢化が進んでいる日本では、多くの産業が大きな成長が期待できない「成熟産業」もしくは成長から衰退へと向かう「衰退産業」が大多数となりつつあります。

そんな中でも圧倒的に業界全体で成長を続けているのがweb関連の業界であり、今後もこの流れは続いていく可能性が高いです。

インターネット広告費も今後さらに増え続けていくことが予測されており、webマーケティング業界全体も成長していく可能性が高いと言えるでしょう。

webマーケターの役割

そんな成長を続けているwebマーケティング業界において、webマーケターはweb上での集客や売上アップを推進するために、様々なマーケティングの知識を駆使して戦略を立てる役割を担っています。

webマーケティング担当者の具体的な業務としては、サービスや商品のコンセプト決定やターゲットとなるユーザーの設定、さらにSEO対策やSNSの運用、広告の出稿など幅広い業務を行わなければなりません。

特に重要なのは、業務の各プロセスにおいて、ターゲットに対して効果的なメディアの運用方針や費用対効果の良い戦略を決めるといった視点です。現在では、webマーケターの判断が企業全体の運営方針や経営目標の設定に、大きく影響するといったことも珍しくありません。

webマーケターの仕事内容とは

webマーケターは、主に次のような仕事を行っています。

・データ分析

・集客施策

・接客施策

・再来訪施策

・改善施策

それぞれの業務について、具体的にどのようなことを行っているのか詳しく見ていきましょう。

データ分析

webマーケターの仕事として、もっとも重要となってくるのがデータ分析です。データ分析では、運営しているサイトのアクセス数やユーザーの行動分析、出稿しているweb広告の運用分析など様々なことを行います。

【webマーケターの行うデータ分析業務の内容】

・サイトや出稿している広告の数値から何をすべきか決める

・数値から企業が行うべき施策を立案する

・数値から目標までの道筋を立てる

webマーケティングの現場では、数値から様々なデータを分析しなければなりません。そのため優れたwebマーケターになるためには、出てきた数値をあらゆる視点から考えて、データ分析のために有効活用できる思考力を身につける必要があります。

集客施策

集客施策とは、企業のサイトやSNSにどのようにしてユーザーを集めるかという集客方法のことです。

企業のサイトやSNSにユーザーを集めるためには、どのような方法を使うのか、利用する媒体やデザインなどはどのようなものを用いるのかをwebマーケターは決める必要があります。

集客施策には様々な方法がありますが、次のようなものが一般的です。

【集客施策の代表的な方法と内容】

集客施策の代表的な方法
内容
SEO対策
・検索エンジンを使って検索した時にホームページを上位に表示させるために行う様々な対策のこと
SNS運用
・SNSで話題性のある投稿やユーザーにとって有益な情報を提供し続けることで企業やお店の利用者を増やす方法
メールマーケティング
・ユーザーにメールを配信してwebサイトの来訪や商品購入につなげる方法
インターネット広告
・検索エンジンやSNSに広告を出稿してユーザーにホームページに来訪してもらったり、商品やサービスを購入してもらったりする方法

様々な媒体でコンテンツが溢れている現代では、ユーザーの目に止まり、商品やサービスを利用したくなるような施策を生み出すことがwebマーケターにおいては重要な役割となりつつあります。

接客施策

接客施策とは、集客後にユーザーに対して特定のアクションを促すためのものです。

webマーケターがユーザーに対して促したい特定のアクションとは、次のようなものが挙げられます。

・会員登録

・サービスへの申し込み

・商品の購入や問い合わせ

こういった特定のアクションはコンバージョンとも呼ばれており、企業がwebマーケティングで様々な施策を行って目指すゴールとも言えるでしょう。

どれだけうまく集客をしたとしても、接客施策を行っていなければユーザーの最終的なアクションには繋がりません。

接客施策の例としては「ユーザーが会員登録するまでの流れを明確にする」「サイトに問い合わせページを用意して、疑問や不安な点に答えられるようにする」などが挙げられます。

こういった接客施策に関しても、ユーザーの離脱率やコンバージョン率といったデータを分析しながら、常に改善を行うのがwebマーケターの仕事です。

​​再来訪施策

​​再来訪施策とは、リマーケティングとも呼ばれているもので、頻繁にサイトを訪れているユーザーや過去にサイトを訪れていたものの現在はサイトの訪問がなくなってしまったユーザーなどに「もう一度来てもらうための施策」を施すことを指します。

具体的な業務としては、ターゲットとなるユーザーを分析して抽出した上で、電話やメルマガ、リターゲティング広告などが挙げられます。

​​再来訪施策では、頻度が多すぎても少なすぎてもユーザーの反応が薄くなってしまうので、相手にとってタイミングがいい時に配信するのが重要です。

現在では再訪問施策のためのリマーケティングツールを利用している企業も多く、ユーザーが離脱するまでの日数やサイトでの行動履歴、興味のあるコンテンツなどが細かくチェックできるようになっています。

再来訪施策の立案・実行のためによく使われているツールとしては、次のようなものが挙げられます。

・Lステップ

・ダイレクトメール

・バナー広告

・リターゲティング広告

webマーケターは、こういったツールやデータを元にリマーケティング用リストの作成とターゲットユーザーに対する適切な施策を立案・実行します。

改善施策

改善施策とは、集客から再来訪施策まで立案・実行したことが正しかったかどうか検証することを指します。

webマーケでは、毎日のように数値が変化するので、常にPDCAサイクルを回しながら改善を繰り返していかなければなりません。

キャリアアップを目指すポイント

webマーケターとしてキャリアアップを目指すのであれば、次の3つのポイントが重要となります。

・将来のビジョンを明確にする

・継続的に課題の解決を目指すPDCAサイクルを意識する

・周囲の助けを借りる

将来のビジョンを明確にする

webマーケターとしてキャリアアップすることを考える前に、まずは自分は今後どうなっていきたいのか将来のビジョンを明確にすることが重要です。

自分が優先するのはお金なのか、それともプライベートや待遇なのか考えてみましょう。また将来のビジョンを明確にしたら、次はそれを達成するために何をすべきなのか、達成するためには何が足りないのかを洗い出す必要があります。

自分の考えを整理するために、自分に足りないものを紙に書き出したり、成長するためには何をすべきなのか他人にアドバイスを求めたりすると良いでしょう。

継続的に課題の解決を目指すPDCAサイクルを意識する

webマーケターとしてキャリアアップするためには、継続的に課題の解決を目指すPDCAサイクルを意識しましょう。

「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」を常に意識して、継続的に課題の解決を目指し続けることにより、キャリアアップに必要なスキルや経験を身につけることが可能です。

周囲の助けを借りる

自分自身のキャリアについて悩みがあるのであれば、自分一人で抱え込むことなく周囲の助けを借りましょう。

家族や同僚などに相談して客観的にアドバイスをもらえば、自分自身の状況や立ち位置などを正確に認識できます。

また自分の悩みや抱えている問題を人に話すことによって、考えを整理し今後何をすべきか明確になることもあるでしょう。

周りに相談する人がいなければ、業界に精通しているキャリアアドバイザーなどに相談することをおすすめします。

webマーケターのキャリアパスとは

webマーケターとしてスキルを身につけ実績を上げれば、チームリーダーや会社の経営層へ昇進することも可能です。

ここでは、webマーケターの3つのキャリアパスを紹介します。

チームリーダーとしてステップアップする

一人のマーケターとして経験や実績を積んで、周りからの評価を得ればチームリーダーにステップアップすることも可能です。

特にwebマーケティングは数字で実績がすぐにわかるので、仮に未経験で企業に入社したとしても、成果を出せばチームリーダーとして昇進することも可能でしょう。

ただしチームリーダーにステップアップするためには、個人としてのスキルだけではなく、チーム全体を引っ張っていくために必要なリーダーシップやコミュニケーション能力、案件を実行してチームをまとめるマネジメントスキルも身につけなければなりません。

事業会社のマーケティング責任者として転職する

webマーケターとして実績を身につけたら、その経験を生かして事業会社のマーケティング責任者として転職するのも良いでしょう。

事業会社では、自社サービスや商品のマーケティングを行うので、データ分析から集客・改善業務まで、webマーケ全体に携わることができます。

マーケティング責任者として事業全体の流れを把握できるようになると、将来的に経営者として活躍することも可能です。

マーケティング以外にも携わることになるので、将来の選択肢を広げたいと考えているのであれば事業会社のマーケティング責任者に転職することはおすすめです。

会社の経営層を目指す

webマーケターとしてスキルや実績を積めば、CMOなど会社の経営層に参画することも可能です。CMOとは「ChiefMarketingOfficer(チーフマーケティングオフィサー)」の略称で、最高マーケティング責任者を意味します。

CMOはマーケティングの現場をまとめて、企業としてのマーケティング戦略を立案・実行する経営層に属した管理職です。マーケティングの最高責任者であるため、単純にwebマーケターとして優れているから就ける役職ではありません。

リーダーシップやコミュニケーション能力などに加えて、経営戦略という視点からマーケティングを行うスキルが必要となります。

まとめ

webマーケティング業界は、日本だけではなく世界全体で今後も成長していく可能性が高い業界です。

そのため、将来的にwebマーケターの重要性も増していくことは間違いありません。成長業界である一方で、webマーケティングに挑戦する人や企業も増えつつあります。

webマーケターとして活躍していくためには、今後自分がどうなりたいのかキャリアプランをしっかりと立てて、成長までの道筋を逆算して今何をすべきか考えることが最も重要です。

「webマーケターとしてもっと活躍したい」とお考えの方は、自分一人で考え込むことなくまずは誰かに相談してみましょう。

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