P.A.I.(パーソナル人工知能)の研究・開発を行うオルツは、シリアルアントレプレナーの米倉氏が2014年に立ち上げた会社である。どのような想いをもって、オルツの事業に取り組んでいるのか。また新会社設立の経緯と、新しいプラットフォームについても教えていただいた。
ー 事業を行う上で、もっとも大事にしていることは何でしょうか?
米倉氏:
「個人の力の最大化」は、僕の使命だと思っています。僕は社会に出るまで、会社に行くとすべての人がものすごく考えて、会社の成長のために、全力で働いていると思い込んでたんです。実際はそんなことはないわけですが…(笑)。
でも思い込んでいたので、自分はとにかく考えて、自分で実行して実現させるのが当たり前で、ストレスは一切ありませんでした。逆に、やらされ仕事になった瞬間に、すごくストレスがたまりますよね。そういう生き方って、すごく非効率だと思うんです。没個性化し、没個性化するロジックを作り、それでまた非効率な社会を作り上げていく。
経験から効率の良い生き方を知ったことで、「個人の力の最大化」は、僕の一番の関心事になりました。オルツが研究・開発を行うP.A.I.(パーソナル人工知能)は、これまで人間だけでは手が回り切らなかったようなことを、自分自身の意思を持ったデジタルクローンにさせるAIです。非効率から抜け出し、個人の力を最大化すれば、社会の力も倍増すると信じています。
ー 新会社の役割やプラットフォーム構想について、教えてください。
米倉氏:
オルツはもともとP.A.I.(パーソナル人工知能)の研究・開発を主軸にした会社で、設立から4年間は完全に研究開発だけを行ったきたのです。
その過程で出てきた対話エンジンなどの要素技術や、機械学習による個人モデル構築などのノウハウを、将来のクライアントとなる会社と一緒に進めてきました。それが実用段階に入ってきたので、展開していくことになったのが経緯です。
役割分担としては、オルツは研究開発、クライアントとの窓口はオルツテクノロジーズです。オルツは、デジタルクローンの研究開発が重要なアイデンティティなので、ビジネスに寄り過ぎないよう、あえて窓口を分けました。
オルツテクノロジーズはインターフェイス部分の開発や、クライアントの環境に合わせた開発、他のAI企業などとも連携し、サービスの拡充をはかっていく予定です。
ー 世界最大規模のAIプラットフォームとして発表された、「Altgo.com(オルツゴー)」。どのような構想ですか?
米倉氏:Altgo.comは、様々なAI技術をウェブ上で気軽に利用可能にするAPI群を備えたAIプラットフォームです。 オルツが主軸にしている技術は[alt Stack(オルツ・スタック)]と[alt Emeth(オルツ・エメス)]と言います。
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