ベンチャー企業と聞いて、危ないイメージをもつケースも見受けられます。転職でベンチャー企業の存在が気になるものの、イメージから「転職先候補として選んでよいものか?」と悩む人も多いでしょう。
そこで当記事では、ベンチャー企業の危なさについて、真偽を解説します。優良ベンチャー企業を見極めるポイントや、ベンチャー企業に向く人・不向きな人の特徴も紹介するため、ベンチャー企業への転職を考える人はぜひ参考にしてください。
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ベンチャー企業が危ないと言われる主な理由
ベンチャー企業について、「危ない」や「辞めておいた方がよい」といった、マイナスワードを目にする人も多いでしょう。実際に、ベンチャー企業を選ぶ行為は、危ないことなのでしょうか?
ベンチャー企業が危ないと言われる背景として、考えられる主な理由は、以下の通りです。
情報量が少ない傾向にある
ベンチャー企業は、設立から日が浅いことも多く、なかなか情報が表に出てこないケースも多々見受けられます。ベンチャー企業のなかでも、特に設立が間もないシード期・アーリー期に該当するような企業は、口コミなどもほぼないため、謎に包まれている部分もあるでしょう。
ベンチャー企業は情報が見えにくく、ベールに包まれている印象を受けることもあるため、危ない印象をもたれやすくなります。
成長段階にあり倒産リスクがやや高い
ベンチャー企業に明確な定義はないものの、一般的には「新たなビジネスを展開し成長をつづける企業」を指します。ベンチャー企業は成長段階にあるため、安定的ではない部分もあるでしょう。事業が軌道にのるまえに成長が停滞すれば、資金が尽きるリスクもあります。
基盤が安定し資金も潤沢にある大企業などと比較すれば、倒産リスクがやや高い点も事実です。倒産リスクが「やや高い」点が目につき、ベンチャー企業に危ない印象をもつ人も見受けられます。
各種制度やルールが確立していない
ベンチャー企業は成長過程にあるため、各種制度やルールを確立していく段階だと言えます。各種制度やルールが確立していないと、一人あたりに課される業務量が多くなることもあるでしょう。そのため、人によってはハードワークになる可能性があります。
ベンチャー企業は、裁量権が多く、自身の成長にもつながる点が魅力だと言えます。しかし、「業務量が多くなりがち」という側面だけを見て、危ないと思う人がいるのも事実です。
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ベンチャー企業全てが危ないワケではない!
ベンチャー企業とひとくちに言っても、「経営基盤が安定しているベンチャー企業」もあれば、「立ちあげたばかりで方向性を模索しているベンチャー企業」も存在します。前者のように安定しているベンチャー企業であれば、そこまで危ないとは言えません。後者のような方向性を模索している企業も、時間の経過とともに安定する可能性もあります。
そのため、適切に企業選びを実施すれば、優良ベンチャー企業への転職も実現可能です。優良ベンチャー企業を見極めるポイントについて知りたい場合には、次項をチェックしてください。
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優良ベンチャー企業を見極めるポイント
ベンチャー企業に転職するのであれば、誰しも「危なくない企業」を選びたいものです。そのためには、優良ベンチャー企業を見極め、狙いを定めて転職活動を実施することが大切です。
ここでは、優良ベンチャー企業を見極める主なポイントについて紹介します。
業界の動向
業界の動向も、優良ベンチャー企業を見極める際の1つの指針になります。業界自体に勢いがあれば、ベンチャー企業の基盤も安定する可能性があるでしょう。たとえば、「ITトレンドを活用する業界」「AIの代替が難しい業界」「高齢福祉に関する業界」などは、今後も需要がのびる傾向にあります。
一方で需要の減少が懸念される業界では、倒産リスクが高まる傾向にあるため、こうした業界のベンチャー企業への転職は注意が必要です。
資金の出資先や金額
資金の出資先や金額への着目も、優良ベンチャー企業を見極める要素になり得ます。優良なベンチャー企業には、先見の目をもつ投資家がつくと同時に、それなりの金額を出資してもらえるケースも多いからです。
特に、「著名な投資家」や「投資のプロ」から支援を得ている場合には、将来を期待されるベンチャー企業の可能性が高いでしょう。多くの金額を投資してもらえているほど、「将来的にのびる会社だ」と判断されている傾向にあります。
離職率
離職者が多いと、危ないベンチャー企業の可能性があります。しかしベンチャー企業は流動性も高い傾向にあり、離職率だけを見て、即座に「危ない」と決めつけるのは時期尚早です。
大切なのは、離職に至った根本的な理由を知ることです。たとえば、「職場環境が劣悪」などの理由が多い場合には、危ないベンチャー企業である点も否定できません。一方「起業に向けて離職した」など、プラス要素を含む理由が多い場合には、離職率をそれほど気にする必要はないでしょう。
転職サービス担当者のリアルな声
転職サービス担当者のリアルな声は、優良なベンチャー企業を判断する「大きなバロメーター」となり得ます。なぜなら、転職サービスの担当者は、企業の内情に精通しているからです。転職希望者が、気になるベンチャー企業の「離職率」や「離職の理由」などを質問すれば、包み隠すことなく真実を教えてくれます。
また、インターネットの口コミとは異なり、客観的な視点からリアルな内容を教えてくれるため、真実味も高いでしょう。
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ベンチャー企業に向く人の特徴
ベンチャー企業には、一般的な企業とは異なる特徴があります。そのため、合う人もいれば合わない人もいるなど、好みがわかれることも事実です。ベンチャー企業が気になる人は、自分に合うかを判断することが大切です。
ここでは、ベンチャー企業に向く人の特徴について解説します。
変化の多い環境を好む
ベンチャー企業は成長している途中の段階なので、取り巻く環境が日々において変化します。業務内容はもとより、企業ビジョンが変化することも、決して少なくはないでしょう。環境が変化すれば、以前の知識やスキルをアップデートする必要にも迫られます。
そのため、ベンチャー企業には、変化の多い環境を好む人の方が向いています。変化の多い環境を好む場合には、変化そのものを新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。
主体的に取り組みたい
ベンチャー企業は、比較的少ない人数で事業を行います。とはいえ、レールを敷いている段階なので、やるべき仕事も多く存在します。多くの仕事を少ない人数でまわす関係上、各自に課される業務量も多くなりがちです。相手が新入社員であっても、「一から仕事を教える」時間がないケースも見受けられます。そのため、ベンチャー企業では、仕事に対して主体的に取り組む姿勢が不可欠です。仕事を主体的に取り組みたい人は、ベンチャー企業に向くでしょう。
実力を評価される環境に身を置きたい
ベンチャー企業は基本的に、年功序列制ではなく、実力主義です。年齢が若い人や経験が浅い人であっても、実力があれば上に登っていけることが、ベンチャー企業の魅力だと言えます。実際に評価されれば、一般的な企業よりもキャリアアップできる速度がはやいでしょう。入社1年で部門リーダーになるケースも、珍しくありません。
以上のことから、実力を評価される環境に身を置きたい人は、ベンチャー企業が適しています。
成長意欲がある
ベンチャー企業が成長するには、社員も成長しつづける必要があります。そのため、成長意欲がある人はベンチャー企業に適しますし、ベンチャー企業からも必要とされるでしょう。
実際にベンチャー企業は、一人に課される業務量が多く、裁量権も多い傾向にあります。ほかの企業ではスキルの習得に5年かかるところ、ベンチャー企業では1年で習得できるケースも見受けられます。成長意欲がある人にとって、ベンチャー企業の環境は適すると言えるでしょう。
将来的に起業も視野に入れている
ベンチャー企業は、会社の経営メンバーと距離が近い状態で働けます。経営に必要なスキルや、ノウハウなども学びやすいでしょう。そのため、将来的に起業も視野に入れている人にとって、よい環境が整っていると言えます。
加えて、ベンチャー企業には、将来的に起業を考える「同じような仲間」も存在する傾向にあります。ライバルと切磋琢磨しながら働けるとともに、生涯にわたるよき仲間を得ることもあるでしょう。
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ベンチャー企業に不向きな人の特徴
ベンチャー企業は、前述の通り「独自の特徴」があるため、好みがわかれるところです。そのため、ベンチャー企業が向く人もいれば、不向きな人も存在します。以下のような特徴をもつ人は、ベンチャー企業には向かない可能性があります。
安定的な環境を好む
職場環境において、変化よりも安定を好む人もいるでしょう。ベンチャー企業は、成長している途中であるため、取り巻く環境が刻一刻と変化します。そのため、安定的な環境を好む人には、ベンチャー企業は向かない可能性があります。どちらかと言えば安定的な環境を好むものの、ベンチャー企業も気になる場合には、ベンチャー企業のなかでも比較的基盤が安定している「レイター期」に該当する企業を選ぶとよいでしょう。
指示を受けながら働きたい
マニュアルを見ながら作業することに慣れている人や、上司の指示があると安心する人は、指示を受けながら働きたい人に該当します。常に指示を受けながら働きたい人は、ベンチャー企業に不向きな可能性があります。なぜなら、ベンチャー企業はルールを確立する段階であるため、自ら仕事をつくり上げていくような姿勢が求められるからです。また上司も忙しいため、一から十まで指示があるケースは、少ないと言えます。
マルチタスクに苦手意識がある
ベンチャー企業は、少ない人数で業務をまわす傾向にあり、一人ひとりに課される業務量も多くなりがちです。決められた時間内に与えられた業務をこなすには、同時進行で仕事をすすめる「マルチタスク」な力が求められます。そのため、マルチタスクに苦手意識がある人は、ベンチャー企業には向かない可能性があります。1つの作業に集中したい人や、同時に作業をすると混乱するような人は、ベンチャー企業ではない企業の方が向くでしょう。
成長意欲が少ない
現状のままで満足しており、そこそこ給料がもらえればよいと考える人は、ベンチャー企業を選ぶ必要はないかもしれません。ベンチャー企業は、「常に成長したい」や「高みを目指したい」と、成長意欲をもちつづける人が多く見受けられます。なかには、野心にあふれ、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する人もいるでしょう。成長意欲が高いメンバーもいるなかで、成長意欲が少ない人もいれば、周囲から浮いてしまう可能性があります。
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まとめ:ベンチャー企業選びを成功させたいなら
ベンチャー企業は、一概に危ないとは言えないとわかりました。ポイントを見極めれば、優良企業に巡り合う可能性は高く、満足度の高い転職も実現できます。
またベンチャー企業選びを成功させるには、ベンチャー企業の転職に強みをもつ転職サービスの活用がオススメです。BNGパートナーズは、ベンチャー企業やスタートアップへのハイクラス転職に強みをもつ転職サービスです。経験豊富な担当者が、候補者に合ったベンチャー企業をご提案するとともに、転職成功に向けて親身にサポートを実施します。
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将来はCxOで活躍したいと考えている方へ
監修者
人事コンサルタント
髙橋弘樹
約10年の人事労務・採用経験を持ち、製造業や自動車メーカーのグループ企業など4社で活躍。キャリアアドバイスや人事・労務・採用の幅広い実績をもつ。現場での第一線の経験を活かし、充実したキャリアの構築を支援している。